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2009年11月11日 (水)

石井裕之著『チギレグモノ、ソラノシタ』

Ishii_hiroyukichigiregumono

11/7に一度公開しましたが、コメントを追加したので日付を変更しました。

小学館 2009年 1100円

石井裕之さんの最新刊です。またもや物語です。

ほんわかした感じなんですが、最後の章の終わり方が尻切れトンボなのが気に入りません。もっと最後がはっきりしてほしかったですね。ピンボケというか。

でも、あとがきの言葉が印象的ですね。「人生は順風満帆のときは、自分のことを深く考えることなどあまりない。仕事でも恋愛でも、こじれたり、何かうまくいかなくなってくると、そのときはじめて”自分”というものを意識しはじめる。」というものです。更にその後にはこんなことが書いてあるんですよね。「ところが、多くの人たちは、都合の悪い出来事とか、悩みとか苦しみというものは、できるだけ向き合おうとしない。そんなものは無駄であって、できるならば避けて通るべきだと思っている。そんな風潮があるから、自分という実感が持てないという人や、なんだか生きていることに意味を感じられないという人が増えてきても当然である。」更に読み進めていくと、「”こんなときはどうしたらうまくいくか?”という情報なら誰でも簡単にすぐに手に入れることができる。逆を言えば、じっくり悩んだり、失敗をしたり、挫折したりする機会が、本当に少なくなってきているのではないかと思う。失敗や挫折したりするということは、お金持ちにしかできない贅沢な時代が来るかもしれない。失敗できにくい環境がどんどん整ってくると、人間のも、コンピュータのような正確さを求められるようになってくる。人間にできて、コンピュータにできないのは”失敗”である。がっかりしたり、挫折したり、自己嫌悪したりできるということである。だから人間らしく生きるのは”失敗すること”ではないか。失敗して、挫折して、自分はダメ人間とうなだれている人ほど、人間らしい生き方や感じ方を失っていない人だと言えるんじゃないか?」ということが最後のほうに書かれています。締めの言葉として、「こういう人たちのほうが、失敗しない人たちよりも、ずっと魅力的であり、その人らしい。他の誰とも同じではない苦しみや悩みと向き合っている。だから、その人は、ほかの誰とも似ていない」

今までこういうことを言っているのって少ないんでびっくりしました。

私はこれで良かったのかな?まさにこんな感じなんですよね。

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